田舎移住の費用はいくらかかった?実体験から学ぶ準備のポイント
「移住したい気持ちはあるけど、実際いくらかかるのかわからなくて踏み出せない」——そんなふうに感じている方、いませんか?特に40代になると、貯蓄の使い方や家族への影響が気になって、なかなか動き出せないですよね。
この記事では、私が2015年(平成27年)に30歳で山間部の地元へUターン移住したときにかかった費用を、できる限りリアルにお伝えします。元SEとして数字を整理するのは得意だったのですが、それでも「こんな出費があったか」と驚いたことは多々ありました。私の経験が、あなた自身のケースを考えるときの参考になれば嬉しいです。
移住のコストを事前に把握しておくだけで、「なんとなく不安」が「具体的な計画」に変わります。ぜひ最後まで読んでみてください。
①まず「移住前の初期費用」をざっくり把握しておく
移住にかかる費用は大きく「初期費用」と「移住後の生活コスト」に分かれます。まず初期費用から整理してみましょう。
私の場合、主な初期費用の内訳はこんな感じでした(あくまで当時の一例です)。
- 引越し費用:約15〜20万円(繁忙期を避けて3月末を外したので、多少抑えられました)
- 住居の初期費用(敷金・礼金・リフォーム代など):約30〜50万円
- 家電・家具の買い替え:約20〜30万円
- 車の購入または整備:約30〜80万円(田舎では車は必需品。状態によっては大きな出費になります)
合計すると、100万円前後は動いた感覚があります。「もっと安く済んだ」という方もいれば、「200万近くかかった」という話も聞きます。住居の状態や車の有無によってかなり幅が出るのが正直なところです。
②住居費は「家賃が安い=トータルが安い」とは限らない
田舎移住の大きな魅力のひとつが「家賃の安さ」ですが、ここは少し注意が必要です。
私が最初に住んだのは、家賃3万円台の古い一軒家でした。都市部と比べれば破格に安い。でも実際に住み始めてみると、冬の光熱費が想定より高くて驚きました。山間部の冬は底冷えがするので、暖房費が都市部の感覚より大幅にかかります。灯油代だけで月1万円を超えることもありました。
また、古い家はメンテナンスコストがそれなりにかかります。私のケースでは、入居して1年ほどで雨漏りが発覚し、修繕費用が発生しました。大家さんと相談しながら費用分担をしましたが、このあたりは契約時にしっかり確認しておくべきだったと今でも思います。
家賃の安さだけで判断せず、「光熱費・修繕費・設備の状態」まで含めたトータルコストで考えることをおすすめします。
③車と交通費は「都市部の感覚」をリセットして考える
山間部の暮らしで、車は生活インフラそのものです。「1台あれば大丈夫」と思っていましたが、子どもが2人いる我が家では、夫婦それぞれの行動が重なる場面も多く、結果的に2台体制になりました。
車の維持費(保険・税金・車検・燃料費など)は、1台あたり年間15〜25万円程度を見込んでおくと現実的だと思います。2台あればその倍です。「交通費が浮く」というイメージで田舎に来ると、車関連のコストが予想外に大きく感じることがあるので、事前にシミュレーションしておくといいでしょう。
一方で、通勤時間が大幅に短くなり、ガソリン代は増えても時間のゆとりが生まれたのは想定外のプラスでした。お金には換算しにくいですが、生活の質という意味では大きな変化でした。
④移住後の収入変化も含めて「収支全体」で計画する
費用の話をするとき、支出だけでなく収入の変化も避けて通れません。
私はSEとして働いていましたが、移住後は地元で新しい仕事に就きました。収入は移住前と比べて変わりましたが、生活費全体のバランスを見ると、家計への影響は徐々に落ち着いていきました。
ただ、移住直後の数ヶ月は「収入の切れ目」が生じるケースも多いです。仕事が決まるまでのタイムラグや、移住後の初期費用の支払いが重なる時期は、手元資金に余裕を持っておくことが本当に大切だと感じました。一般的に「生活費の半年〜1年分」を目安に語られることが多いですが、私自身も「3〜6ヶ月分の余裕は最低でも持っておいてよかった」と振り返っています。
また、自治体によっては移住支援金や補助制度を設けているところがあります。移住を検討しているエリアの自治体サイトや、移住・交流推進機構(JOIN)などの情報も合わせて確認しておくと、費用計画の助けになるかもしれません。
⑤補助制度・支援金は「使えるかどうか早めに確認」が鉄則
近年、地方への移住を促進するため、国や自治体による支援制度が整ってきています。移住支援金、空き家改修補助、子育て支援など、条件次第ではまとまった額のサポートを受けられることもあります。
ただし、制度によって対象者・条件・申請タイミングが細かく決まっています。「移住してから調べる」では間に合わないケースもあるので、移住を検討している段階から情報を集めておくのが得策です。
私が移住した2015年当時は今ほど制度が充実していなかったのですが、現在は活用できる仕組みが増えているようです。使える制度は使う、というスタンスで動くことをおすすめします。
ちなみに、実際に引っ越しをする際は、引っ越し侍で無料一括見積もりをしてみるで複数社の費用をまとめて比較しておくと、思った以上に費用を抑えられることがあります。私も当時もっと早く比較すればよかったと後悔したので、早め早めの行動をおすすめします。
まとめ
田舎移住にかかる費用は、住居の状態・車の有無・家族構成・仕事の状況によって大きく変わります。「いくらかかるの?」という問いに対して一言で答えるのは難しいのが正直なところですが、私の実感として言えるのは「初期費用として100万円前後は心積もりしておくと安心」「生活費の数ヶ月分の余裕資金を確保しておく」「自治体の補助制度を早めに調べる」この3点が、移住後の不安を減らすうえで特に大切だったということです。
移住は「お金の問題」だけではありませんが、お金の不安が解消されると、精神的な余裕が生まれます。ぼんやりとした移住への憧れを、少しずつ現実的な計画に変えていく。そのきっかけに、この記事がなれたら嬉しいです。
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