地方と都会の生活費を比較してみたリアルな話【移住10年目の実感】
「地方に移住すれば生活費が安くなる」——そういう話をよく耳にするけれど、実際のところどうなのか、正直に知りたいと思いませんか。移住を考えはじめても、お金のリアルなイメージがつかめないと、なかなか一歩が踏み出せないですよね。
この記事では、自然豊かな山間部にUターン移住して10年目を迎えた私が、都会暮らしと地方暮らしの生活費を項目ごとに比べながら、感じてきたことを正直に書いています。「安くなる部分」も「意外とかかる部分」も、できるだけフラットにお伝えします。現在40代、子ども2人を育てながら暮らしてきた実感ですので、同世代の方には特に参考にしていただけるかと思います。
お金の不安が少し整理されると、移住という選択肢がぐっと現実的になってきます。ぜひ最後まで読んでみてください。
① 住居費は大幅に下がった——でも「広さ」との引き換えだと思わないで
移住前、私は賃貸アパートに住んでいました。2LDKで月7〜8万円ほど。それが移住後は、同じくらいの金額で築年数はあるものの庭付きの一軒家に住めるようになりました。エリアによっては、もっと安く借りられるケースもあります。
ただ、「安い家=手がかかる家」であることも多く、修繕費や雑費が突発的にかかることがあります。移住直後に給湯器の交換が必要になり、数十万円の出費になったこともありました。住居費の「月額」だけで比べるのではなく、維持コストも含めて考えておくのがポイントです。
とはいえ、住まいにかかる固定費が下がったことは、家計全体への影響として確かに大きかったと感じています。
② 食費は「安くなる面」と「変わらない面」が混在している
地方に来れば野菜が安い、というイメージは完全には間違っていません。近所の農家さんから季節の野菜をいただく機会もありますし、地元の直売所では都会のスーパーより明らかに安く新鮮なものが買えます。
一方で、肉・魚・乳製品・加工食品などは、選択肢が限られるため都会とほとんど変わらないか、むしろ割高になることもあります。近くに大型スーパーがなく、わざわざ車で30〜40分かけて買い出しに行くこともあります。「買い物のついで」ができないぶん、1回の買い物の量が増えて、結果的に無駄遣いが減ったという感覚もありますが。
食費全体としては、都会時代とさほど変わらないか、やや下がった程度、というのが正直なところです。
③ 光熱費は冬の暖房代に要注意——都会比で跳ね上がることがある
山間部の冬は、平野部とは比べものにならないほど寒くなります。これは移住前にもわかっていたつもりでしたが、実際に経験すると想像以上でした。
特に灯油代・薪ストーブの燃料代・電気代は、冬場だけで都会の倍近くになる月もあります。一方で夏は涼しく、エアコンをほとんど使わないため電気代は安く済む。トータルで年間を通じて平均すると「都会と同等かやや高め」という感覚です。
移住を検討する際、「冬の暖房費」は必ずシミュレーションに入れておくことをおすすめします。特に雪の降る地域では、灯油の備蓄コストも意識しておくと安心です。
④ 車の維持費は「必須コスト」として最初から計算に入れるべき
これは多くの移住者が共通して感じることだと思いますが、地方では車がないと生活が成り立ちません。我が家は大人2人でそれぞれ1台ずつ持っていて、保険・税金・車検・燃料費などを合わせると、年間でかなりの額になります。
都会暮らしのときは車を持っておらず、交通費も定期代と時々のタクシー代程度でした。この「車2台分の維持費」が地方暮らしにおける最大のコスト増要因と言っていいかもしれません。
ここで一つ、移住直後に実感したエピソードをご紹介します。移住してすぐの頃、車のタイヤをスタッドレスに替えるタイミングを失して、雪道でスリップしそうになったことがありました。焦って急いでタイヤ交換に行きましたが、シーズン直前は混んでいて費用も高め。「タイヤ代・保管代・交換工賃」のセットが毎年かかることを、移住前は完全に見落としていました。車の維持費は「本体費用」だけではないということ、地方暮らしを始めてから身にしみて理解しました。
⑤ 教育費・習い事は選択肢が限られることを覚悟しておく
子どもが小さかったときは気になりませんでしたが、学年が上がるにつれて、習い事や塾の選択肢が都会に比べて少ないことを感じるようになりました。通える範囲に選べるほどの選択肢がなく、車で送迎する距離も長くなりがちです。
費用自体は都会より安い場合もありますが、交通コストや送迎の時間コストも込みで考えると、単純に「安い」とは言えないケースもあります。子どもの年齢やライフステージによっても変わってくる部分なので、「今だけでなく5〜10年後」を見越した視点が大切だと感じています。
ちなみに、実際に引っ越しをする際は、引っ越し侍で無料一括見積もりをしてみる“>引越し侍で複数社の見積もりを一括比較しておくと、費用の差が一目でわかって安心です。地方への引っ越しは距離が長くなるケースも多いので、特に比較する価値があります。
まとめ:地方の生活費は「安い部分」と「高い部分」が両方ある
移住して10年、都会暮らしと地方暮らしの生活費を比べてみると、「全体的に安くなった」とは一概には言えないのが正直な感想です。
住居費は下がりやすい。食費はやや下がるか横ばい。光熱費は冬に跳ね上がる。車の維持費は確実に増える。教育費は状況次第——そういった「プラスとマイナスが混在する」のが実態です。
大切なのは、トータルの数字だけでなく「何にお金をかけたいか」という優先順位だと思います。家賃や車にかかるお金の使い方が変わっても、自然の中での暮らしや時間のゆとりに価値を感じられるなら、移住はその人にとって「合っている選択」になり得ます。
移住を考えている方には、まず「自分の生活費の内訳を項目ごとに書き出してみること」をおすすめします。そこから地方版に置き換えてシミュレーションすると、自分にとってのリアルなイメージが見えてきますよ。
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