元都内SEが田舎暮らしで感じた5つのメリット

2025年11月19日

私は山梨県のとある田舎町出身。

そして一度進学を機に上京し、一度は都内でシステムエンジニアとして勤務しましたが、

結局は地元山梨の片田舎にUターンしました。

この記事の内容はすべての田舎暮らしをする方に当てはまるわけではありません。

ですが、少しでも「田舎暮らしもいいかも!」と感じてもらえればと思います。

1.「便利さ」よりも「心の余裕」を選んだ

当たり前かもしれませんが、「便利さ」の面で言えば、都会に住む以上の生活はありません。

今の生活で言えば、コンビニまでは車で10分ですし、近くに飲食店やスーパー、遊ぶところなどはありません。

でも、東京に住んでいた時、気持ちの面で余裕があったかと言われると疑問があります。

便利である、というのは常に購買欲求にさらされているようなものです。

また、毎朝満員電車に揺られ、電車が遅れればさらに満員電車、会議に遅れるかもとハラハラする日もありました。

自分の存在価値のようなものも仕事でしか得られず、人との距離の取り方にも悩み、心をすり減らす日々が続きました。

しかし、今は違います。

確かに都会に住んでいる時に比べれば不便にはなりましたが、ここには「足るを知る」とでも言いましょうか、「地に足のついた生活」があります

ただ消費するだけの生活は、便利でスマートかもしれませんが、次第に自分自身の心まで消耗していくことがあります。

田舎暮らしは不便な分、例えば買い物で言えば「今週末に車で出かければいいか」「ていうか、無くてもいいか」ぐらいの

ある種「消費社会に対する無意識の抵抗」のような状況に置かれるため、

心まで消費されるようなことは起こらないのかもしれません

2.自然と共に暮らすことで得られる安心感

都会に住んでいた時、正直四季の移り変わりなどはほとんど感じませんでした。

「暑くなってきたな」「寒くなってきたな」くらいのもので、なんなら四季の移り変わりを

面倒なもの、余計なものとまで思っていました。そして一年中空調の聞いたビルの中でデスクワークに日々時間を使っていたのです。(もちろん、休日はほとんで寝て過ごす日々…)

しかし、今は四季の移り変わりを、自然の中で肌で感じ、楽しむことができています

春には桜の下でお花見をし、夏には庭で子供とプールに入り、虫取りに行き

秋には紅葉を見たりキャンプに行ったり、冬には雪遊び…

そして何よりも、自然を感じながら生活することは、

「自分もこの自然の中の一部」という感覚が得られ、心の安定や安心感につながります。

これも田舎暮らしを選んでよかったと思える点です。

3.人と人との距離が程よい

東京のど真ん中で、僕は孤独を感じていました。

田舎よりも、もちろん人も多い。友達も同僚もたくさんいる。

でも、そこはかとない現存在的な孤独を感じました。

本当の孤独とは独りの時ではなく、大勢の中にいる時に感じるのかもしれません。

そんな哲学的な話は置いておくとして、ですね。

実際に田舎では地域とのつながりを余儀なくされます。

多くの人の印象としては、それが田舎に住む煩わしさだとか、面倒くささだとか

デメリットとして映るのではないでしょうか。

しかし、そんなこと田舎の人も百も承知です。

でも、ゴミの分別とか共同の土地の草刈りだとかを皆でしないと間に合わないから

地域で関わり合いながら生活をしているのです。

なので、基本的には都会の人と同じようにそれぞれの人権やパーソナルスペースは

お互いに守りあって生活をしています。

そして必要な時に力を合わせて地域を作っているのです。

そんな関係は、人と人との根源的な結びつきを生み出し

ほっこりとした心のつながりを感じさせてくれるのです。

4.生活コストを抑えられるため、給料が下がってもQOLは下がらない

4番目に出てきましたが、これが一番大きいという方もいるのではないでしょうか。

やはりお金は大事です。

はっきり言って、田舎の方が生活コストは断然低いです。(私の場合)

最も、住居や生活スタイルにもよりますが、

例えば私の場合は野菜やお米は実家の父母が栽培しているものをもらえますし、

変な娯楽も少ないため浪費もほとんどありません。

都会で暮らしていた頃に比べて給料は年間100万円ほど減りましたが

貯金できる額は増えました。

都会に住んでいて便利を享受している反面、節約生活で毎日イライラしているくらいなら

田舎でミニマルな生活を送るのもいいかもしれません

5.自分らしい働き方ができる可能性がある

私の住む田舎町には、都心と二拠点居住をしている人がたくさんいます。

今や仕事をするのに場所は選びません。

田舎に住みながら、全国の顧客を相手に仕事をすることができます。

私は今はそういった生活はできていませんが、いつか自分の生まれ育った場所を拠点にして

全国を相手にビジネスをしたいと思っています。

東京に住んでいる時、なんだか自分の存在意義を感じられず

ふわふわと漂う煙のように感じた時があります。

今思えば、あれはしっかりと「根っこ」がはれてなかったからじゃないかと思います。

しっかりとした根っこがあるから初めて、風が吹いてきたときにしなやかに揺れることができます

自分の好きな場所にしっかりと根をはり、その土台を大切にしながら、

全国を相手に仕事ができる。そんな可能性を田舎暮らしは持っています。

一緒に、田舎に住みましょう!